歯の欠損は病気ではなく、病気による後遺症であり障害です。
放置していると大きな問題になることがあるため、注意が必要です。
見た目が悪い、空気が漏れる、舌触りが気になるといった症状が発生
歯を1本失ったことにより、外観不良、発音、咀嚼の障害が始まります
欠損が進行すると・・・
歯並びが悪くなる、噛みきれない、食べ物が挟まるといった症状が発生
歯の移動や傾斜、顎骨の吸収が進みます
さらに進行すると・・・
どこで噛んでいいかわからない、食べられるものが少ないといった症状が発生
噛み合わせを喪失し咀嚼が難しくなります。顎関節の障害が引き起こされることがあります。
治療せずに放置するとさまざまな障害が生じます。
損なわれた美しさや機能を改善するには大掛かりな治療が必要になることがあるため、後悔しないためにも早期の治療が重要です。
ご自身の歯を失ってしまった場合は欠損の状態により、「インプラント、ブリッジ、入れ歯」の3つから治療法をご提案します
インプラント | ブリッジ | 入れ歯 | |
---|---|---|---|
審美性 |
審美性に優れる 天然歯に近い審美性を再現可能 |
比較的優れる セラミック材料を用いれば天然歯に近い審美性を再現可能 |
審美性に劣る |
噛む力 | 天然歯とほぼ同じ咀嚼力に回復 | 支えとなる歯の状態で異なるが、天然歯の6割程度まで回復可能 | 噛む力は天然歯よりも大幅に低下する |
違和感 | 全くない | 少ない | 違和感・異物感が強い |
味覚への影響 | ほとんどない | ほとんどない | 温度・味を感じにくい |
他の歯への影響 | 他の歯に影響しない |
支えとなる歯に負担がかかる (支えとなる歯の寿命を縮めることもある) |
部分入れ歯の場合、バネをかける歯に負担がかかる |
歯槽骨の吸収 | 歯槽骨の吸収を抑制できる | 歯槽骨の吸収が進行する | 歯槽骨の吸収が進行する |
適応症 | 単独・複数歯欠損、無歯顎 顎骨に問題がない、外科処置が可能である |
中間の少数歯欠損 | 全ての欠損 |
外科的治療 | 手術が必要 | 必要なし | 必要なし |
保険適用 | なし | あり 材質により保険適用外 |
あり 材質により保険適用外 |
治療期間 | 長くなることが多い | 短期間で治療可能 | 短期間で治療可能 |
インプラント治療は、インプラント体と呼ばれる人工歯根をご自身の顎の骨の中に埋め込み、骨組織と結合させることで、ご自身の歯とほぼ同等の機能の発揮することを可能とします。
1歯欠損から完全に歯のを失ってしまった無歯顎まで、様々な状態に対応できる治療オプションがあり、ブリッジや入れ歯といった、他の方法と比較すると、治療の成功率や耐久性が高くなります。
一方で骨が少ない際には追加手術が必要な場合があり、治療期間が長くなることがあります。
ブリッジは、失った歯に隣接する歯に繋がったかぶせ物を行うことで、欠損部分を補う治療法です。
取り外しの必要のない固定式のため、歯があるときとそれほど見た目や使用感はほとんど変わりません。
しかし、ブリッジを行いうために問題がない歯を削ることになる場合もあり、土台となった歯には失った歯の分の負担もかかるので、時に寿命を縮めてしまう結果になることもあります。
入れ歯は取り外しが可能なので、清掃性に優れており、1歯から複数歯の欠損まで対応可能です。
設計や材質を工夫することで審美不良を改善したり、異物感を減少させることができます。
しかし、支えとなる歯への負担が大きく、虫歯や破折のリスクが高いことがわかっています。